塾屋の授業技術(高校数学メイン)

塾で20年以上働いた塾屋が、高校数学メインにつぶやきます。

No.004 例題の数字作りについてのちょっとした注意点

皆さん、こんにちは。塾屋です。

今回は、例題の数字作りについてのちょっとした注意点です。話しを簡単にするために、受験算数の範囲ですが「つるかめ算」の話をします。
「つるとかめが合わせて10匹います。足の本数は28本です。つるとかめはそれぞれ何匹いますか」という問題で、計算は次のように進みます。
 (ア) まず、全部がつるだとすると 2×10=20 本
 (イ) つるを1匹かめに取り換えると、足は 4-2=2 本増える。
 (ウ) (28-20)÷2=4 より、かめは4匹
2 という数字が被るために、生徒とのやり取りの中で、2 がつるの足の本数を表すのか、かめの足-つるの足を表すのかが不明瞭になります。最悪の場合、解法を誤解する可能性もあります。
例題を構成するときには、こういったことにも留意するようにしましょう。